島根県が条例で定めた「竹島の日」の22日、松江市で竹島が日本固有の領土であることを訴える式典が開かれ、政府関係者として初めて出席した内閣府の島尻政務官が「竹島問題は主権に関わる極めて重要な問題で、政府として粘り強く歩みを進めていく」と述べました。
島根県は、竹島が明治時代に県の所管となった2月22日を、8年前に条例で「竹島の日」と定め、毎年、日本固有の領土であることを訴える式典を開いています。
8回目となることしの式典には、政府関係者として初めて、領土問題を担当する内閣府の島尻政務官が出席したほか、与野党から過去最多となる19人の国会議員も参加して22日午後、松江市で開かれました。
式典では、溝口知事が去年8月、韓国の大統領が竹島に上陸したことに触れ、「竹島問題への国民の関心が急速に高まり、政府も本格的に取り組む決意を鮮明にしている。島根県としては、今後も国民への啓発と世論の醸成に努めていく」と述べました。
そして、島尻政務官が「竹島はいうまでもなく日本固有の領土で、この問題は、主権に関わる極めて重要な問題だ。政府としては、島根県などとともに粘り強くしっかりとした歩みを進めていく」と述べました。
このあと、溝口知事が、国際司法裁判所における解決を含め、領土権の早期確立に向けた外交交渉の新たな展開を図ることや、学校教育で竹島問題を積極的に扱うことなどを求める国への要望書を島尻政務官に手渡しました。
政務官「出席に間違いはない」
式典に政府関係者として初めて出席した領土問題を担当する内閣府の島尻政務官は、「竹島問題を巡り一貫して頑張ってきた方々に、政府の立場からあいさつができてよかった。今後は、大臣をはじめ関係者と細かく詰めて、この問題についてどうすべきかを考えて行きたい」と述べました。
また、韓国政府が島尻政務官の式典出席に反発を強めていることについては、「政府としての出席に間違いはない。これは、わが国としての判断で、それを他国にどうこう言われるものではない」と述べました。
來源: http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130222/t10015715221000.html